ラーメンとライフハック

1.

ふだんの4割引くらいで売られていた煮込みラーメンを買って、作ってみました。秋冬限定商品なのに、どうしていきなり値崩れしてたんだろう。これから寒くなるので戦略的に一時値下げした、のかな。私の近所では、あちこちのお店が横並びで下げてたので、みなさんもチラシをチェックしてみるといいと思う。

で、味の方はというと、うーん、本当に「野菜たっぷり」にしないとクドい、って感じかな。テレビCMのイメージに反して、どちらかというと不健康そうな料理だと思いました。あ、いや、おいしいですよ。煮込んでもおいしい麺は、猫舌の私にとっては嬉しかったですし。ただ、私はそもそもラーメンが苦手で……。

ここ数年、ラーメン自体、食べてなかったんだけど、今年はこれで2回もラーメンを食べたことになるので、私としては珍しい1年でしたね。

2.

そういえば大学の研究室の先輩方が「ラーメンの食べ歩き」を趣味にしていて、研究室で何か行事があるたびラーメンにつきあわされて閉口しました。会社に入っても同期の半分くらいが「ラーメンの食べ歩き」が趣味だといってたっけか。嫌な時代に生まれてしまった……。

超★ライフハック聖典  〜 迷えるアダルトのための最終☆自己啓発バイブル

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プロフィールに書いておくと受けがよい趣味 第一位「食べ歩き」

趣味として挙げるのは薄味な気がしますが、ぜひ挙げておきたいところです。三位・二位を見てうっすらお気づきでしょうけれど、「飲みに行きましょう」と言いやすいのと、仕事が終った後に誘いやすいので、誘うにしても非常にスムーズなのです。

ということで、凡庸な趣味ばかりが並んでしまい、ご不満の方もいらっしゃるかと思いますが、たとえ「個性のないやつ」と思われても、食べたり飲んだりするのが大好き、と公言しておきましょう!

7年の時を経て、疑問氷解。なるほど、周辺でバリエーションが揃っているのがラーメン屋しかない大学に入学したり、最寄り駅が高田馬場という会社に入社したら「ラーメンの食べ歩きが好き」というのは戦略的に最善手だった、と。そして彼らを理系出身でも構わず営業部門に配置した人事部の「人を見る目」もすごい。

一方、私は「クビにならない日本語」に記されている「わずらわしい人間関係を遮断するテクニック」を自然と実行しており、嫌々ラーメン屋巡りに付き合わされることは最小限で済んでいたのですね……。

3.

ライフハック本って、読んでも実践するには至らないことが多い。結局、それほど現状は悲惨ではない。割と人って、知らず知らずのうちに、自由に振舞う気持ちよさとそのコストの最適なバランスを見出して、結構うまくやっているものだと思うんです。だから私は、わざわざ本を読む気にはなりませんでした。

でも、ココロ社さんの本を読んで、ライフハック本を好んで読む気持ちが、少しわかった気がします。試行錯誤して自分なりの判断基準は持っていても、そこには理屈がない。目の前で他人が違う判断を示すと、すぐ不安になっちゃう。意見を解釈して適当に位置づける説明ができれば、少し自信を持てるんです。

私ですら「ラーメン嫌いって社会人失格!?」なんて少し悩んでいた時期があるのです。「自分はそもそも人付き合いをしたくないんだから、ラーメン嫌いは最強の武器じゃないか!」気付けば簡単なことなんですよね。