遠回り

ついつい「HTML&スタイルシートトレーニングブック」のレビューではきついことを書いたのだけれども、書店でパラパラやっていると、ホントにひどい本というのは他にいくらでもあることに気づかされます。星2つというのは Amazon ではあまりにも低い評価で、ちょっと悪いことをしたかなあ、と思う。星をたくさんつけても本文で批判することはかまわないわけだから。
というのは、星は検索結果のリストなど、あちこちで使われているのです。レビュー本文とセットというわけではないのですね。ずっとひどい本が星4つとかになっているのに、渡辺先生の本が星2つというのは、ひどいかもしれない。

日本の理科教育が、最初は直感的にわかりやすく、そして間違った説明をするのは、決して故なきことではないと思います。私も経験上、多くの人は HTML を学ぶために「遠回り」を必要とするのではないか、と考えます。HTML の場合、間違いを教える必要まではないでしょうが、初期の段階ではレガシーな HTML を許容するしかないのではないでしょうか。装飾に font 要素を使うことを、黙認せざるをえない。テーブルレイアウトも、見て見ぬふりせざるをえないだろう、と。
生徒は講師が何も教えずとも、勝手にそういったテクニックを学んできて使いたがります。これを叱っても無意味ですし、何故ダメなのかを話しても通じません。たまに賢いというのか、向いているというのか、すんなり話を理解してくださる方もいらっしゃいますが、まあ例外ですね。おじさんには、案外、例外が多いです。子どもには期待しない方がいいです。おばちゃんはその中間。お兄さんお姉さんに教えたことはありません。