閑話休題

名倉美登里さんは12人兄弟の末子として誕生。当時48歳だった父親は満61歳で亡くなった。最近では12人兄弟も滅多にいないし、48歳で子どもを作る親も珍しいのだけれど、日本でもつい最近まで、死ぬまで子育てが続く家庭は少なくなかった。意外に思われる方が多いかもしれないが、女性の第1子出産年齢はだんだん遅くなっていく傾向にある一方、末子出産年齢は明治生まれ以降、だんだん若くなってきている。1人産んでおしまいというケースが増えて、そういうことになってきているらしい。
私の祖父母などは大正末期〜昭和初期の産まれだ。母方の祖父以外は長命で、いまもまずまず元気に暮らしている。今秋、父がいよいよ定年退職を迎える。両親は末子同士だから、祖父母はこれでとうとう子どもたち全員がお勤めを果たすまでを見届けたことになる。さすがに子どもの将来に夢を託すなんて話はもう聞かないのだけれども、かつては子どもが社会で大きくはばたくことを夢見ていた祖父母が、いまどんな気持ちなのかは想像もつかない。
母からハガキが届いた。弟が大学で入ったテニスサークルにはまってしまい、GWはもちろんのこと、夏休みにも冬休みにも実家へ戻らないことを伝えてきたのだという。弟が進んでそんな話をしたわけではないだろう。母が「GWには帰ってくるのかい?」と電話で訊ねたのに答えて、そういうことをいったに違いない。とまあこういうわけで、私はGWに実家へ帰ることになった。3連休は実家で過ごすことになりそうだ。ううむ、今年のGWは3連休か……。