少数/多数は相対的に決まる

テキストサイトがマイノリティであることを忘れてしまいがちになるのはすごく危険なことなのではないかと思われ。私も時々忘れてて、仲の良い同僚とかとネットの話をしていたりしているとき、その子がインターネットをよくする子なのにも拘らずテキストサイトのことは一切知らなかったりで、はたと気付いたり。
将棋も囲碁も野球もサッカーも、趣味でやっている人は少数派。ADSLをひいてまでインターネットを利用しているのも世の中の少数派なら、関東人も少数派。日本人というくくりの中で考えるなら、たいていのグループは過半数を占めない。
ちなみに。「テキストサイト」は、趣味の個人サイトの中では最大派閥の一角であることに注意すべき。これほど頂点が高く裾野の広いジャンルはない。スポーツファンの中で野球ファンは最大派閥。でも、世の中みんな野球ファンだと思ったら大間違い。その一方で、野球ファンが多いということも認識していないと、ときに困ったことになる。
少数派はしばしば、少数で無力であるがゆえに無責任かつ自由な立場ともなりうる。与党の不自由、野党の自由を見れば、それは理解できよう。テキストサイトが個人サイトの総数に対して少数派なのは当たり前だ。だがしかし、見方次第では多数派であることもまた、見過ごすべきではない。