孤立

Yahooディレクトリを辿ってみれば明らかなように、テキストサイト以外では、メールと掲示板とメッセンジャー意見交換に類する交流のすべてであり、サイトのメインコンテンツが意見交換に供されることがない。サイトの根幹に関わる部分に交流が入り込んでいるテキストサイトが、交流に渇望し、孤立感をしきりに訴えるのは、当然のことです。他のジャンルのサイトがテキストサイトのような孤立感を訴えないのも、当然のことです。
本当は、どんなジャンルのサイトだって孤立しています。狭い世界に細分化されて、お互いに言葉が通じない状況になっているのです。けれども、そもそも細分化されたジャンルを超えた交流を志向しなければ、それでなんら困ることはない。寂しく思うこともない。小さな世界がそれぞれに孤立している現実を見なければ、あるいは見ても「別にそれでいいんじゃないの」と思えるならば、問題は生じない。
孤立そのものは問題ではないということ。それを寂しく思うとき、はじめて問題が生じるのです。