ホワイトカラーエグゼンプションが話題になる昨今

労働組合が頑張っている会社に勤務していると、ピンと来ない話というのは多い。

例えばサービス残業。文句をいう暇があるなら、さっさと帰宅すればいい。経営側がそれを不愉快に思って解雇をチラつかせるようなら、労組が黙っちゃいない。

逆にデキる人に仕事が集中して過労死、なんてのも不思議。みんな定時で帰る、そうすればこんな問題、起きるわけがない。一定の時間内にたくさんの仕事をこなすのが優秀な人であり、何も死ぬほど働かなくたって、能力と名誉・給与はきちんと対応するはずだ。

人が足りないなら増やせばいい。変動負荷なら派遣やパート、固定負荷なら正社員を増やす。

結局、それができないから問題が生じるのだろうけれど、ようは定時で帰宅する社員たちに払えるだけの給与にしておけばいいわけでしょう。同じプロジェクトを回すのに同業他社よりたくさん人を使うのだから、1人あたりの給与はその分、少なくする。それで何か問題あります?

「その他大勢」の側にいる人々は、労組の強い会社に入るべき。あるいは、労組を結成して、勤務先をそういう会社にしていくべき。なぜそれをしないのか。……なんて迫るのも「強者の論理」なんですかねえ?

ホワイトカラーエグゼンプション(WE)について安倍晋三総理大臣は「労働時間短縮に有効」との所見を披露されたそうだけど、本来そうあるべきだと思う。(参考:柳澤伯夫厚生労働大臣会見2006-01-05

「頑張ったけどノルマをこなせませんでした」という場合に、「じゃあクビね」と短絡することを法は認めていないはず。分裂勘違い君が書いているように、WE が無能な人を排除するとすれば、それは構成員一人一人がそのような空気(文化)を是としてしまうからに他ならない。